ある日突然視力が低下する事あります。 緑内障の急性期とか、眼底動脈閉塞症、眼底出血、網膜剥離等による場合は眼科領域の病気となります。
神経内科の病気で急速な視力低下の生じるものとして、球後視神経炎があります。 これは眼球後部(球後)の網膜からでた視神経の炎症を意味します。多発性硬化症という病気ではその初発症状として、この球後視神経炎で生じる事が多いのです。多発性硬化症は中枢神経のどこにでもこの炎症(アレルギ−性)が生じ、その障害部位により視力低下以外にも、麻痺、感覚障害、失調等様々な症状が起こりますので、全身の神経学的診察及び検査にて多発性硬化症の発病でないかのチェックが必要です。