手足口病


 この病気はウイルス性発疹症としては比較的新しい部類に入ります。わが国では1963年に最初の報告があり、70年代になって急に増えてきました。病原ウイルスは日本ではコクサッキーA16型、エンテロ71型が交亙に入り混じって流行しています。また最近ではコクサッキーA1O型の流行も確認されています。潜伏期は3〜7日位とされています。
 

手足口病の症状

 名前のとおり、手、足に小さな水泡ができ、口の中にも小さな噴火口みたいな口内炎を生じるのが特徴です。皮疹は手のひら、手の甲、足の裏、足の甲、膝、肘、おしりにみられます。水庖疹は1〜5mmの大きさでまわりが少し赤くなり、あるものは破れてカサブタを作るものもあります。また赤く少しもり上った発疹もみられます。発疹は5〜7日で消えます。口の中には数個〜10数個の口内疹が見られ、痛みをともないます。小さい子供では、この痛みのために食事をとることが出来なくなることもあります。

食事

 口の中が痛いときは、しみないものを与えましょう。熱いもの、塩味や酸味の強いもの、固いものは控えます。発病の初めには15〜20%の子供に1〜2日の軽い発熱をみることがあります。
また風邪症状、下痢、嘔吐を見ることもあります。ごくまれに無菌性髄膜炎を伴うことがあります。
 

治療

 一般に軽い病気で治療を必要とすることは多くありません。皮疹には治療の必要はありません。口内炎には、痛みを和らげるために粘膜用のステロイド軟膏を塗ることもあります。また不投嫌や発熱に対しては解熱剤や鎮静剤を投与します。
 

入浴

 熱がなく元気であれば入っても良いでしょう。
 

保育所、幼稚園

行って良いかどうかは症状によります。元気であれば行って良いでしょう。

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