菩提樹 第29号
▼今年は、法然上人八百年大遠忌の年です。この勝縁を機に、僧侶として、お念佛をお称えすることの喜びや感動を、ご縁のある多くの方々にお伝えできれば、と思っています。
▼私たちにとって親しみ深い仏教行事の一つに、お彼岸があります。このお彼岸の中日にあたる春分の日は「自然をたたえ、生物を慈(いつく)しむ日」、秋分の日は「祖先を敬(うやま)い、亡くなった人々を偲(しの)ぶ日」と《国民の祝日に関する法律》によって定められています。
▼三月十一日に東日本大震災が起こりました。この震災で、多くの命が奪われ、今もまだ行方不明の方々が多数います。この現実を目の当たりにした時、いかに私たち人間の力は小さく、自然に対して無智な生活をしていたのか、と痛感します。いま一度、自分自身を見つめ直し、生かされていることの有難さに手を合わせ、畏敬(いけい)と感謝の心をもって、お念佛をお称えしていきましょう。
「がんばろう日本」