一月の一句



 茶道における心得を示す言葉で、一期一会の縁で出会った者同士が和やかに打ち解けあい(和)、互いを敬い尊敬しあう(敬)。 それにより清らかな心で生きることができ(清)、悩みも迷いもない純粋で透明な境地にいたる(寂)という意味です。
 少し前の話になりますが、昨年11月、ヒマラヤ山脈の王国・ブータンから国王夫妻が日本に来日されました。 御二人の風貌や所作からは心の清らかさがにじみ出ており、関連のニュースを見るたびに、日本中がほっこりと癒されました。
 さて、そのブータンという国。決して便利とはいえない国の情勢にもかかわらず、実に98%の国民が今の生活に幸せを感じているようです。 そこまで多くの国民が幸せと感じられるのは、おそらくブータン国民の根本にはこの和敬清寂のような精神が深く根付いているからではないかと、 この度の国王来日関連のニュースを見て思いました。(あくまでも私見ですが・・・) また、それと同時に私達も見習わなければならないなと痛感するしだいであります。
 もちろんこの言葉は仏教においても通ずる点があります。仏様、御先祖様を敬い、想い、念仏に励むということもまた、 私達の心の平和へ繋がることでしょう。

 この度のブータン国王夫妻の来日により、日々、和敬清寂の気持ちを持つことは、いかに心を温かくするかを実感いたしました。