ジャイアントロボ

―地球が静止する日―

“ジャイアントロボ THE ANIMTION”は、横山光輝原作のジャイアントロボをアニメとして現代版にアレンジ。監督・脚本の今川泰宏の手によってみごと痛快活劇として甦った。非常にクオリティーの高い映像、音楽、あっという間に引きずりこまれるストーリー展開、豪華なスタッフ陣、そしてなによりも躍動感溢れる横山作品の主だったキャラクター達。これからのジャパニメーションはこの作品をお手本・基準にして製作して欲しいものだ。


Episode.1黒いアタッシュケース

広大な中国大陸を疾走する弾丸列車。その屋根の上を逃げまどう一人の男、Dr.シズマb無公害エネルギーシズマドライブを生み出した人物。彼が抱える黒いアタッシュケース、その中には人類を危機に至らしめる「重大な物」が秘められているのであった。この黒いアタッシュケースを我が物にしようと迫り来る、秘密結社BF団。そして、それを阻止せんと行動する国際警察機構。両組織の超常能力戦士(エキスパート)たちの闘いをもって、今回の物語は幕を開ける。

機械神伝説b発動!!
飛べ!ジャイアントロボ!!


Episode.2バシュタールの惨劇

シズマドライブを無効化させ、人類からすべてのエネルギー源を奪ってしまう「地球静止作戦」を実行するBF団。しかし国際警察機構北京支部のエキスパート達と、大作&GRのコンビはこの企てを撃破するために、ドライブの生みの親であるシズマ博士と、静止作戦のためにBF団が作り上げたマイナス・ドライブ管の1本を奪うことに成功していた。それを知って逆襲に転じるBF団エージェント。北京支部は大破し、シズマ博士と大作にも巨大ロボット「ウラエヌス」が迫る。大作の危機を感知したGRは、オート・ガード・システムにより発進してウラエヌスに挑むが、出力が不安定なために敵のバリアーを破ることができない!!だが、まさに万策尽きたかに思われた時、過去の罪を償いたいと願う博士がマイナスシズマ管を起動させた!北京の街灯は消え、ウラエヌスも停止する。しかし・・・ロボには何の変化もない。BF団のメカでさえ行動不能に陥ったのに、なぜロボだけが動けるのか!?

真実の惨劇が北京全土を包み込む!!


Episode.3〜発令!電磁ネット・ワイヤー作戦〜上海に墜つ…

人類に残された最後の大化石燃料産出地帯・上海油田へと迫る大怪球フォーグラー!そこで迎え撃つは、戴宗を始めとする全世界の国際警察機構のエキスパート達!彼らはマイナスシズマの影響を受けない電磁ネットワイヤーメカによってフォーグラーを停止させようというのだ!!しかし、そこに大作とロボの姿は無かった。彼らは中条長官の命令により、梁山泊への撤退を余儀なくされていたのである。・・・そんなエキスパート達の努力をあざ笑うかのように、周囲を暗黒の世界に染めながら突き進むフォーグラー。そして、その大怪球を包み込むかのように配置される電磁ネットワイヤーメカ。だが、BF団もイワンと彼が操るウラエヌスを出動させて、メカの破壊を企てるのだった。果たして、国際警察機構が繰り出す乾坤一擲の作戦と、エキスパート達 の運命はいかに!?そして、ロボと大作は・・・!?

脅威!!大怪球フォーグラー!
上海の街が炎で埋め尽くされる!!


Episode.4豪傑たちの黄昏〜勝利の鐘、未だ響かず〜

ジャイアントロボのパンチを受けて、なおも平然と進み続ける驚異の存在・大怪球フォーグラー!頼みの電磁ネットワイヤーメカも大多数が破壊され、いままたロボまでも失いかねない危機に直面した国際警察機構のエキスパート達は、やむを得ず撤退を決意する。だが、この機を逃さず一気に彼らをせん滅してしまおうと試みるアルベルトを始めとしたBF団エージェントたち!!いまや、地球の唯一の希望となったロボと大作を守らんがため、青面獣の楊志、一清道人、そして戴宗は、生命を賭けて刺客たちと対峙する!はたしてロボと大作は無事に脱出できるのか?

「大作よその心を忘れるな・・・!」
廃虚と化した上海に、少年の悲しみが広がる・・・


Episode.5真実のバシュタール〜過ぎ去りし、少年の日々…〜

皆の心の拠り所であった戴宗や青面獣の楊志らの犠牲にもかかわらず、電磁ネットワイヤー作戦は失敗。そのうえロボすらをも退けられ、いまや満身創痍の状態に陥ってしまった国際警察機構。その中で中条長官は、残されていた最後の戦力を集め、文字どおり地球の命運を賭けた最後の戦いを挑む決意を固めていた!しかし、そのころ大作はロボとともに雪の山中に落下したショックで気絶し、復讐の念に燃える幻夜の掌中に落ちてしまったのだった。…夢の中でロボとの出会いや、父の死を思い起こす大作。銀鈴と鉄牛は、そんな彼を救出するべく、決死の作戦を実行するが!?

「すまねぇ!大作…これからはオレが守ってやる!!」
鉄牛、血と涙の咆哮!


Episode.6罪と罰〜すべてはビッグ・ファイアのために〜

BF団の攻勢を予測し、梁山泊で体制の立て直しをはかる国際警察機構。しかし、臨戦態勢をとるメンバーの中に、ただひとり銀鈴の姿は無かった。なぜなら、彼女の心が揺れ動いていることを知った村雨たちによって、銀鈴は長い眠りにつかされていたのだ。そんな彼女の悲愴な姿を見て、猛然と抗議する大作。そして、この地球静止作戦に疑問を抱くBF団の十傑集は、幻夜と孔明のもとに集結し、その真意を迫る。錯綜する思惑と数々の謎。はたして彼らが隠す秘密とは!?いま、巨大な闇の力が動き出す!!

炎上する梁山泊に響き渡る、十傑集の不敵な笑い…
いま、地球は最大の危機を迎えた!



サイドストーリー

多額の費用と時間が必要な「ジャイアントロボ」本編の製作を救済するために作られたとウワサされる(笑)銀鈴を前面に押し立てた、スタッフの遊び心いっぱいの作品。



素足のGinRei

Episode.1盗まれた戦闘チャイナを捜せ大作戦!!
アブナイ時間は、貴方と一緒に……

闘いの合間のわずかな休日。爽やかながらも、どこか気怠い雰囲気の漂う朝日を浴びて、ひとりベッドで目を覚ます銀鈴……。熱いシャワーに身をゆだね、まどろみの中から現実へと舞い戻ってきた彼女は、バスタオル振りほどき服をまとおうとするのだが……。無い!無いったら無い無い無い!!いつものあの戦闘チャイナが見つからないっ!誰が?どぉして??大作くんは良い子だし、戴宗チーフは奥さんがいる。鉄牛?それとも意外なところで中条長官?!まさかね……。巡る想いはこだまして、北京基地の陽は暮れる。さぁ、戦闘チャイナは何処に?一方、こちらはお馴染み”悪の巣窟”BF団秘密基地。そこでは、これまで彼らの計画を妨害し続けてきた、銀鈴に対する報告がなされていた。しかぁし、そこに映し出される部下のあまりの情けなさに、自ら彼女の拉致を命じるアルベルトさま。……黒銀鈴の電撃を受けて、素肌をさらす銀鈴。助けに来た大作は、ボーヤには刺激的なそのお姿を直視して鼻血ドバッ!もう何がナンだか良くわからなくなって、結末は何処へいくのか?これで良いのか………っっっ!?

戦士たちの栄光
〜勝利の鐘を鳴らしちゃえ!〜

<極私的なちぇっくぽいんと>
1:まずはオープニングにさりげなく登場するビーナスA(グレートマジンガー)クリソツのロボ。作品中に登場する人物がレバーをガチャガチャさせて操縦している。
2:銀鈴の部屋の写真立て
3:艶かしいアルベルト様のシャワーシーン
4:ルパン3世のパクリじゃないかと思わせるライトに照らされる黒ずくめの銀鈴のワンシーン(アルベルトがチェックする銀鈴のデータ映像のシーンに出てくる)
5:ハイジャック防止のシーンで客席にいるルパンそっくりの人物
6:大作が助けに来た時の銀鈴の格好と武器の隠し場所

ちなみに私は、これに収録されている留守電メッセージを採用している、全国でも(おそらく)貴重で奇特な人物です。


鉄腕GinRei

Episode.23禁断の果実を奪還せよ極楽大作戦!!

GRがついに封印されてしまった。悲しみにくれる大作にBF団の魔の手がせまる。行方不明の大作を必死に捜す銀鈴とエキスパート達。はたして大作は?禁断の果実とは?極楽大作戦とは?そしてもうひとつのGRとは?さまざまな謎が”銀鈴”を包み込む!

<極私的なちぇっくぽいんと>
 同人誌ノリのパロディ。賛否両論あるだろうけど、わたしはパロディ作品として傑作だと思う。とにかく笑える。(ただし事前に本編をチェックしておくこと)
 この作品は、GR世界でのTV番組「鉄腕GinRei」の第23話という設定だが、本筋と宴会の場面とが入り乱れていて1度観ただけでは細かい内容を理解するのが難しかった。ただ各場面場面だけで笑えるのでそんなに深刻になる必要はないであろう。

01:もうひとつのGRロボの製作過程でA液、B液を使用するというプラモ・フィギュア製作のパロディ
02:中条長官の連絡装置。他のエキスパートの連絡装置が妥当なことを考えるとGR本編の設定もあれなのか?てっきりパイプと思っていたのだが…。
03:大怪球フォーグラー進撃シーンで船の名前が「亜細黄(あじおう)」となっている。(十傑集のひとりがエンガチョされた後のシーン)
04:サンプルが3つ揃うのを阻止する大作と、あっけにとられるアルベルト様。
05:戴宗対コ・エンシャクの一騎打ち
06:エキスパート達の弱点(?)を突くBF団の誘い文句
07:デビルマンっぽい大作のアイライン
08:GRロボの弱点(長所?)を突いた全員惑乱チャイナ作戦
09:しっかり爆発に巻き込まれていた中条長官。何しに来ていたんだ?
10:シブさが光るイワン
11:長官と呉先生の妖しげな雰囲気
12:なぜか覆面をしているBF団の鮫型ロボット
13:トイレシーン。独断で順位をつけると、コ・エンシャク、イワン、戴宗、幻夜、鉄牛の順か?(笑)
14:チャイナ認識システムに対抗して、チェックのジャケット認識システムを採用している(ハズの)JINTETSU(鉄人28号のパクリ)
15:エンディングに流れるアルベルト様とイワンの歌(?)

等々ほかにもまだまだたくさん見所があります。


青い瞳の銀鈴

国際警察機構調査団が消息を断った!その探索の為、熱砂の地に赴いた銀鈴と鉄牛教授は、一人の少年と出会い、次々と不思議な事件に巻き込まれていく。果たしてそれはBF団の陰謀なのか!?そして、砂嵐のベールに包み隠された遺跡の秘密とは!?広大な砂漠を舞台に繰り広げられる愛と冒険の物語!!


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